ボルドー09

2005年以降のボルドーの高騰にはとてもついていけません。ちょっといいなと思うようなワインはすべからく10000円を超えています。それだけの予算があれば他に有力な選択肢はたくさんありそうなもの。そういうわけで、史上最高のビンテージかと騒がれた2009年にも手が出ず一本のストックもありません。

それでも興味がないわけではなく、チャンスさえあれば飲んでみたいなとは思っておりました。そんなところに見つけたのが、モンペラの赤。近くのスーパーで2000円台です。モンペラ自体、ブレークした時にはとても寄りつけませんでしたので、初めて試す機会となりました。

興味津々で開けたモンペラ2009は決して悪いワインではありません。しかし、80年代や90年代の良作柄年に感じたワクワク感はありません。少なくとも、同じワインをもう一度買う気にはちょっとなれないです。

そんな経験もあり、今度は09年でもう少し格上のワインを飲んでみたいと思うようになりました。運の良いことに梅田の阪急で比較的大きな試飲販促会に出くわし、そこで飲んだのが(有料でしたが)タルボ09です。

実は、タルボは私にとってちょっと特別なワインです。一般的にこのワインの評価はさほど高いわけではありませんが、90年代半ばに飲んだ89年は自分の中でベスト10に入る1本として強く印象に残っています。香りに気品があり、優雅でバランスが素晴らしく、芯にメロンの風味が感じられました。面白いことにボルドー以外の地域の同ビンテージにも同様のニュアンスを感じたことがあり、89年にはずいぶんこだわって試した時期があったほどでした。

今回のタルボにもそれと同等を期待していたのです。いざ飲んでみると、なるほど、しっかりしたボディと良いバランスの「いいワイン」ではありました。しかし、89年ほどの強い印象は受けなかったのです。

何が原因なのかはよくわかりません。ひょっとするとワインが若すぎた。あるいは自分が年を取りすぎた。いろいろな可能性は考えられます。ひとつ確かに言えることがあるとすれば自分はボルドー09にはあまり縁がないのだろうなということです。
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by nossnoss | 2013-10-17 21:49 | ワイン